できの悪いみじめな男の末路

勉強してもダメ

女にはモテなくて

友だちも少ない

集団生活になじめなくて

本当に何をしてもダメだった。

勉強の仕方が悪くて、根性論で勉強して、すごく非効率だった

大好きだった彼女に振られ

大学受験に失敗し

みじめな浪人生活を送った。

当時、一緒に勉強していた友達はみんな大学に現役合格し

大学生活を謳歌していた。

その時の友達が俺の浪人生活を気にかけてくれる人はいなかった。

現役合格だけを夢見て、自分なりに必死に努力していたが、掴めるものはなかった。

親に大学受験の費用を出してもらって、何とか合格したい

浪人だけは絶対に避けたい

だから、何が何でも現役合格する

並みの人なら、こんな簡単なことが、僕にとってとんでもなく高いハードルだった

１日１０時間以上は勉強していた。

勉強の仕方が悪かったから、全然成績は上がらなかった

大学に入れない。

この恐怖で勉強することが唯一の安心材料だった。

しかし、その恐怖は現実のものとなった。

先が全く見えない真っ暗闇の中、

理想と現実のギャップに絶望し

ただひたすら、自分は人より劣っている

こう思っていた。

大好きだった彼女には振られ、

勉強はできず

集団生活にもなじめず、本当に惨めな男だった

そんな男の気持ちがわかるだろうか？

頑張っても、頑張り方を間違えて

何も手にすることができず

悉く失敗していく

努力賞なんてない、非情なまでの現実を

突きつけられ、人生に絶望したあの日を

だけど、あれ以上の地獄はない。

あれが俺の人生のどん底だった。

あれから月日が経ち、俺は誰もが知る大企業に就職することができた。

若かりし頃の、惨めな期間は、僕に色んなことを教えてくれた。

努力の仕方を間違えると、結果はついてこない

努力賞なんてない。勝ち組に入れたか、負け組か。

頭の悪い人なんていない。

勉強は効率であること。

そして、どんなに苦しい状況でも、どんなに絶望しても、

決して諦めず

ひたむきに努力をしていれば、

必ず転機が訪れる。

大きな努力なんていらない。

ほんの少しでいい。

昨日の自分を、

今日の自分が超えていく

これをただ積み上げていく。

この小さな差の積み重ねが、月日の流れとともに、とてつもなく大きな差になる。

自分を信じている限り、夢を諦めず毎日、コツコツ努力を継続している限り

その可能性は無限の価値がある

だから、今があり、今からまた新たな未来へ向けて歩んでいける。

若かりし頃に、できの悪い惨めな男だったことに感謝してる。

そのおかげで、今あの時大好きだった人と結婚し、子ども３人を持つパパになれた。

あの時苦しかった思い出は、今の糧となり人生の礎となった。

若かりし頃に、僕に試練を与えてくれた事に、感謝しています。

神様ありがとう！！